予約の窓口を変えるとき、常連さんにどう伝える? 1人サロンの一言と文例

受付カウンターで、サロンのスタッフがスマートフォンのQRコードを見せながら「LINEでも予約できるようになりました」と常連のお客さんに伝えているイラスト

予約の窓口を、掲載サイトから自分のLINEや予約ページに移したい。仕組みのほうは用意できても、最後に残るのは「常連さんに、どう言おう」です。

面倒がられないか、離れてしまわないか。ここで止まったままになっている方は多いと思います。

先に結論を書きます。かしこまったお知らせは要りません。会うたびに一言添えて、その場でLINEに入ってもらう。それを数か月続けるだけです。

🎯 結論:かしこまらず、会うたびに一言。LINEはその場で

「予約方法変更のお知らせ」という文面を作って、全員に配る。真面目な方ほど、ここから考えます。

ただ、改まった文面は、かえって構えられることがあります。何か面倒なことが始まるのかと思われると、読む前に身構えられてしまう。私の見方ですが、お客さんとの関係にもよるとはいえ、伝え方はカジュアルでいいと思っています。かしこまるほど、警戒されるかもしれません。

いちばん確実なのは、来店したときに一言添えて、その場で友だち追加まで済ませてしまうことです。目の前にいるうちに終わらせるほうが、お互いに楽です。

支援したこころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)でも、窓口を移すときに常連さんへ伝えています。対面で伝えた場合、嫌がったり迷ったりした常連さんは、ほとんどいなかったそうです。

🧭 伝える相手を、会える人と会えない人に分ける

全員に同じ方法で伝えようとすると、どれも中途半端になります。相手を3つに分けると、やることがはっきりします。

相手 伝え方
次に来る予定がある常連さん 来店したときに口頭で
電話番号を直接知っている常連さん ショートメッセージで
これから来る人みんな 店に置いた案内で

上から順に確実です。会って話せる人には、会ったときに言うのがいちばん伝わります。しばらく来ていない方にだけ、文字で送る形になります。

送る前に確認してください。 ここで書いているショートメッセージは、もともと電話番号を直接知っている常連さんに送るものです。予約サイト経由で受け取った連絡先を、サイトの外の案内に使ってよいかどうかは、契約しているサイトの規約によります。送る前に規約を確認してください。

💬 会計のときの一言(文例)

会計のときに添える一言です。角かっこの中を、自分の言葉に置き換えて使ってください。

例①:登録まで一緒にやってしまう

そうだ、[お名前]さん。
予約、LINEでも受けられるようにしたんです。
よかったら今、登録しちゃいませんか。
QRコード、ここに出しますね。

例②:次の予約の話のついでに

次のご予約なんですが、
LINEからでも取れるようになりました。
そのほうが、たぶん楽だと思います。

例③:短く済ませたいとき

予約、LINEでもできるようになりました。
もしよかったら、登録だけしておいてください。

どれも売り込みの言葉を入れていません。伝えるのは「増えました」であって、「変わります」ではありません。これまでの方法が使えなくなるように聞こえると、そこで身構えられます。

言ったあとは、その場でQRコードを見せます。会計のときにQRコードを出す流れは、口コミをお願いするときと同じです。

▶ 会計のときのお願いのしかたはこちら:Googleの口コミを増やす方法|お願いの仕方とポップ・チラシの文例

📱 ショートメッセージ・LINEで送る文例

しばらく来ていない常連さんには、文字で送ることになります。上の枠のとおり、送る相手は電話番号を直接知っている方までです。

ショートメッセージの例

[店名]の[名前]です。
予約をLINEでも受けられるようになりました。
よかったら登録しておいてください。
[LINEの友だち追加のURL]

3〜4行で足ります。長くしないこと、宣伝の言葉を並べないこと。

友だち追加してくれた方には、最初のメッセージで次の予約の取り方だけを伝えます。

友だち追加のあとに送る最初のメッセージの例

登録ありがとうございます。[店名]です。
次回のご予約は、このトークにご希望の日にちを
2つほどお送りいただければお取りします。

これまでどおり、お電話でも大丈夫です。

「これまでどおりでも大丈夫です」は、必ず入れてください。登録したせいで、今までの方法が使えなくなったと思われないようにするためです。

🏷️ 店に置く案内

口で伝えるのと並行して、店の中に、目に入るものを置いておきます。会計カウンター、待合、施術室の出口。お客さんが立ち止まるところです。

置くのは、LINEのQRコードと一文だけで足ります。「ご予約はLINEからもどうぞ」くらいの短さで構いません。

私自身、以前、六本木でレンタルスペースを運営していて、スペースの中に、月額利用の案内と問い合わせ用のQRコードを書いた紙を置いていました。

紙の作り方と文例は、口コミの記事のほうに章を作ってあります。考え方は同じなので、ここでは繰り返しません。

▶ 店に置く POP・チラシ・QRカードの作り方はこちら:Googleの口コミを増やす方法|お願いの仕方とポップ・チラシの文例

🙆 LINEのほうが楽、と自然に伝える

伝えるのは、お客さんにとっての楽さです。こちらの事情から話すと、お店の都合に付き合わされている気持ちになります。

  • 「LINEのほうが使い慣れていて、分かりやすいと思います」
  • 「夜でも送れるので、思い立ったときに押してもらえます」
  • 「施術中は電話に出られないことが多いので、LINEのほうが早くお返事できます」

「最近はLINEで予約してもらうことが多いんです」という言い方もあります。ただしこれは、本当にそうなっている店だけが使える言い方です。まだそうなっていないうちに言うと、事実と違うことを伝えることになります。

露骨に勧めないこと。断られたら、それまでどおりの方法で受けてください。入口が増えるのは店の側の話で、お客さんが選ぶものを変える必要はありません。

🗓️ どのくらいで移るか:数か月かけるつもりで

一度言えば全員が移る、ということはありません。次に来たときにまた言う。それを何度か繰り返します。

数か月かけるつもりで始めてください。

こころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)では、ほぼ移るまでに3〜4か月ほどかかっています。これは院長の感覚で、数えた記録はありません。お店によって変わります。目安として受け取ってください。

その間、いま使っている窓口はそのまま残します。先にやめると、移りきっていない常連さんの行き先がなくなります。やめるかどうかの判断は、常連さんの予約が自分の窓口に移ってからです。

▶ 掲載サイトから移る順番はこちら:いきなり解約しない3段階の移り方

▶ 固定費を軽くする全体の順番はこちら:掲載料と手数料で利益が残らない|固定費を軽くする3か月の順番

📒 移る・移らないに関係なく、LINEには入ってもらっておく

最後に、順番の話をひとつ。

LINEの友だち追加は、窓口を移すかどうかを決める前から始められます。私の見方では、移る予定がなくても、やっておいたほうがいいと思っています。理由は単純で、自分のお客さんに、自分から連絡できる状態になるからです。掲載サイトの中にしか連絡先がないと、そこを離れた時点で何も残りません。

こころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)の場合は、LINEの友だち追加を始めたのは、窓口を移すときからでした。移ると決めたタイミングで始めているので、その前にためておいた分はありません。これから始める方は、決める前から入ってもらっておけます。

▶ LINEで予約を受ける手順はこちら:LINE公式アカウントで予約を受ける最短の手順

▶ 開業前にやっておく準備はこちら:サロン・整体院の開業前にやっておく集客の準備

友だちになってもらったあと、何を送ればいいかは、別の記事にまとめています。

▶ 常連さんへのLINEで何を送るかはこちら:1人サロン・整体院の配信の中身と文例

🏥 実例:窓口を移した鍼灸院の場合

こころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)の例です。開業から1年ほど掲載サイトを使っていた院で、そのあとGoogleビジネスプロフィール、ホームページ、LINEの予約導線、自社の予約システムをまとめて用意し、いまはリピートの予約を自分の窓口で受けています。

常連さんへの伝え方は、相手によって2つに分けていました。電話番号を知っている常連さんにはショートメッセージで伝え、それ以外は来院時にLINEに登録してもらった、という形です。

対面で伝えた場合、嫌がったり迷ったりした常連さんは、ほとんどいなかったとのことでした。ただし、これは対面で伝えた場合の話です。実際にどんな言葉で伝えたかの記録は残っていないので、この記事に載せた文例は、すべてこちらで用意した例です。院長が言った言葉ではありません。

LINEの友だち追加を始めたのは、窓口を移すときからでした。ほぼ移るまでにかかったのは3〜4か月ほどで、これは院長の感覚で、数えた記録はありません。

1事例の実情です。成果を保証するものではありません。


ここまでの流れを自分で組むのが大変なら、まとめて用意することもできます。ひとり集客では、LINEから予約へ進む導線を「予約のハコ」として整えます。私への月額は0円で、アカウントはご本人の名義のまま残ります。

❓ よくある質問

常連さんに一斉にお知らせを送ったほうがいいですか?
会える方には、会ったときの一言のほうが確実です。その場でLINEに入ってもらえますし、質問にもその場で答えられます。送るなら短い文にしてください。ただし、送る相手はもともと電話番号を直接知っている方までにして、予約サイト経由で受け取った連絡先を使ってよいかは、契約しているサイトの規約を確認してください。
LINEを使っていないお客さんはどうすればいいですか?
これまでどおり電話などで受けてください。無理に移す必要はありません。入口が2つあって困る人はいません。電話を残したまま入口を足す考え方は、「施術中に電話に出られない。1人サロン・整体院の予約の受け方を変える方法」の記事にまとめています。
予約サイトはいつやめればいいですか?
常連さんの予約が自分の窓口に移ってからです。先にやめると、常連さんも新規の方も行き先を失います。やめる前に確かめることと順番は、掲載サイトをいきなり解約せずに3段階で移る記事にまとめています。

📝 まとめ

  • 改まったお知らせは要らない。会計のときに一言添えて、その場でLINEに入ってもらうのがいちばん確実
  • 会える人には口頭で、電話番号を直接知っている人にはショートメッセージで、来店した人には店に置いた案内で伝える
  • 数か月かけるつもりで、その間は今までの窓口も並行して受ける

6つの質問で、いま優先することが分かります

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