常連さんへのLINE、何を送る? 1人サロン・整体院の配信の中身と文例

店のオーナーが、湯気の立つマグカップの横で、スマートフォンでメッセージを書いている様子

常連さんに、LINEの友だちになってもらった。ここまでは進みました。けれど、そこで手が止まります。

何を送ればいいのか分かりません。毎回「ご予約お待ちしています」では売り込みに見えますし、しつこいと思われてブロックされるのも怖い。そうして、友だちのまま何か月も経ちます。

先に結論を書きます。送るのは、お客さんの役に立つ話と、最後のひとことです。それを、決まった間隔で続けるだけです。

🎯 結論:売り込みより「役に立つ話+ひとこと」

メッセージの中身は、読んで得になる話を中心にします。季節の変わり目の体調の話、自宅でできるセルフケア。お店に来なくても役に立つ話です。

来院のお誘いは、最後のひとことで足ります。「気になるところがあれば、お気軽にどうぞ」くらいの短さで構いません。

この順番が逆になると、売り込みの文面になります。お誘いが先に来て、おまけのように情報が付いている形です。読む側から見ると、用件は1つしかありません。

支援したこころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)でも、この形で送っています。季節の変わり目などに、体調への気づかいや自宅でできるセルフケアの話と一緒に、来院をうながすメッセージを送っています。

文面の大半が、来院のお誘い以外のことに使われている。それだけで、読む側の受け取り方は変わります。

📅 次回の予約は、無理にその場で取らなくていい

配信の話の前に、ひとつ押さえておきたいことがあります。次回の予約を、その場で取るかどうかです。

こころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)では、次回の予約は基本的にお客さんからの連絡を待っていて、予約はあとでLINEで受けています。続けて通うことを院長がすすめている方には、声をかけています。

会計のときに次回を押さえてしまうやり方もあります。ただ、毎回それができる店ばかりではありません。予定が分からない方もいますし、こちらから詰めると急かしているように見えることもあります。

待つ形にするなら、思い出してもらうきっかけが別に要ります。たまに届くメッセージは、そのきっかけになります。

▶ 常連さんにLINEへ入ってもらうまではこちら:予約の窓口を変えるとき、常連さんにどう伝える?

🗂 何を送るか:役に立つ話の選び方

ネタは、3つを順番に回せば足ります。

① 季節の変わり目の体調の話

いちばん使いやすいネタです。暑さが抜ける時期、冷え込む時期、連休明け。体調を崩しやすい時期は毎年決まっているので、前もって書いておけます。

② 自宅でできるセルフケア

ストレッチ、温め方、座り方。お店に来なくてもできることを1つだけ書きます。1回に1つのほうが、読む側も試しやすくなります。

ここで注意があります。効果を言い切らないでください。「〜が治ります」「〜に効きます」ではなく、「よかったら試してみてください」まで。鍼灸・あん摩マッサージ指圧などは、広告できることが法律で限られています。表現に迷ったら、所管の窓口や業界団体の案内を確認してください(条文はe-Gov 法令検索で読めます)。

③ 休みと営業時間のお知らせ

年末年始、お盆、臨時休業。これはお知らせそのものが役に立つ情報なので、売り込みに見えません。配信のネタに困ったときの、いちばん自然な口実でもあります。

送らないほうがいいもの

ここからは私の見方です。次の3つは、入れないほうがいいと思っています。

  • 効果を言い切る表現。上に書いたとおりです
  • 「今だけ」「本日限り」のあおり。常連さん相手に急かすと、関係が商売だけのものに見えます
  • 割引の連発。毎回割引が付いていると、割引が無いときに来にくくなるおそれがあります

⏱ どのくらいの頻度で送るか

ここは、実際の例と私の見方を分けて書きます。

支援先の実際:こころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)は年に5回ほどです。院長自身は、もう少し増やしてもいいと考えています。

私の見方:最低でも月1回は送っていいと思っています。役に立つ情報だけの回があっても構いません。間が空きすぎると、思い出してもらうきっかけが減ります。

どちらが正しいという話ではありません。年5回で続いている店と、月1回を目指す考え方。続けられるほうを選んでください。

無料で送れる通数を、先に計算しておく

頻度を決める前に、見ておくことがあります。LINE公式アカウントには、無料で送れる通数の上限があります。

LINEヤフーの公式ページ(2026年10月30日に確認)には、こう書かれています。

LINE公式アカウントで1回に配信できるメッセージは最大3吹き出しまで、「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」を「通数」としてカウントします。

人数ではなく、回数 × 人数です。ここを読み違えると、思ったより早く上限に当たります。

無料メッセージの通数は、いちばん下のコミュニケーションプランが「200通」、次のライトプランが「5,000通」と書かれています。上限に達したときの扱いも、同じページにあります。

コミュニケーションプランは200通、ライトプランは5,000通を超える配信ができないため、上限を超えてメッセージ配信を行いたい場合、プラン変更(アップグレード)を行う必要があります。

あてはめてみます。友だちが50人なら、1回送ると50通です。月1回なら毎月50通、年5回なら送る月だけ50通で、どちらもいちばん下のプランの200通に収まります。友だちが80人で週1回送ると、月に320通。この時点で、いちばん下のプランでは送れません。

もうひとつ、覚えておくと楽なことがあります。公式ページには、LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージなどは、通数に数えないと書かれています。

つまり、予約のやりとり(1対1のトーク)は、いくらやっても通数は減りません。減るのは、友だち全員に一斉に送る配信のほうです。

金額は改定されることがあります(公式ページにも改定の注記があります)。いまの料金は、LINEヤフーの公式の料金ページで確認してください。

▶ LINEで予約を受けるところからはこちら:LINE公式アカウントで予約を受ける最短の手順

💬 そのまま使える文例(3つ)

ここから下はすべて例です。支援先の院長が実際に送った文面ではありません(文面は聞いていません)。角かっこの中を、自分の店の言葉に置き換えて使ってください。

例①:季節の変わり目版

[店名]です。
朝晩がぐっと冷えるようになりましたね。

この時期は、肩や首のまわりが
いつもより固まりやすい季節です。
お風呂で少し長めに温まってみてください。

気になるところがあれば、
いつでもご連絡ください。

例②:セルフケア版

[店名]です。
デスクワークが続く方に、ひとつだけ。

椅子に座ったまま、
両肩をゆっくり上げて、すとんと落とす。
これを3回ほど繰り返してみてください。
休憩のときに、試してみてください。

やってみて、かえって気になるところが
出てきたときは、無理をせずご相談ください。

例③:お知らせ版

[店名]です。
年末年始の営業について、お知らせします。

 休み :[12月30日〜1月3日]
 通常営業:[1月4日]から

年内のご予約は[12月29日]まで承っています。
混み合う時期ですので、
お早めにご連絡いただけると助かります。

3つとも、効果を言い切る言葉と、数字での効き目を入れていません。「今だけ」のあおりもありません。書いてあるのは、季節の話か、家でできることか、お知らせだけです。

最後の1〜2行だけが、こちらからの声かけになっています。この配分で足ります。

🪄 書く手間を減らす:ざっくり書いて、AIで整える

とはいえ、毎回この文章を考えるのは手間です。ここで止まって配信が続かない、というほうが問題になります。

こころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)では、院長が自分でざっくり書いて、AIで整えています。かかる時間は1回15分くらいだそうです。

やり方は難しくありません。言いたいことを箇条書きで書き出して、整えてもらうだけです。

次のことを、LINEで常連さんに送る短いメッセージに
まとめてください。

・朝晩が冷えてきた
・この時期は肩まわりが固まりやすい
・お風呂で長めに温まるといい
・最後に、気になるときは連絡してくださいと添える

条件:
・300字以内
・効果を言い切る表現は使わない
・売り込みの言い方にしない
・敬語で、親しみのある口調で

最後は必ず自分で読んでください。AIは、言っていないことをそれらしく補ってきます。効果を言い切る表現が混ざっていたら、そこで消します。

AIに下書きさせるときの考え方と、入れてはいけない情報は、口コミの返信の記事にまとめてあります。配信の文面でも同じです。

▶ AIに下書きさせるときの注意はこちら:Googleの口コミ返信の仕方と例文|AIに下書きさせる手順つき

🏥 送ったあと、どうなったか(こころ晴れ鍼灸院の場合)

こころ晴れ鍼灸院(東京・代々木)の例です。開業から1年ほど掲載サイトを使っていた院で、そのあとGoogleビジネスプロフィール、ホームページ、LINEの予約導線、自社の予約システムをまとめて用意し、いまはリピートの予約を自分の窓口で受けています。

配信について、院長に聞いた内容です。

送っているもの

季節の変わり目などに、体調への気づかいや自宅でできるセルフケアの話と一緒に、来院をうながすメッセージを送っています。頻度は年に5回ほどで、院長自身は、もう少し増やしてもいいと考えています。

送ったあと

送ったあと、すぐに予約の連絡がいくつか来る、というのが院長の感覚です。何件だったかは数えていません。割合も分かりません。ここは感覚の話として受け取ってください。

ブロックについて

ブロックが増えたとは感じていないそうです。これも数を見たわけではなく、院長の受け止めです。

1事例の実情です。成果を保証するものではありません。


ここまでの流れを自分で組むのが大変なら、まとめて用意することもできます。ひとり集客では、LINEから予約へ進む導線を「予約のハコ」として整えます。私への月額は0円で、アカウントはご本人の名義のまま残ります。

▶ 予約が入らないときに見るところはこちら:見られているのに予約が入らない|LINE予約の導線の作り方

❓ よくある質問

送りすぎると、ブロックされませんか?
回数そのものより、中身のほうが先だと思います。支援した鍼灸院では年に5回ほど送っていて、院長はブロックが増えたとは感じていないそうです。ただ、これは1院の受け止めで、数えた記録はありません。毎回が割引やお誘いだけの文面なら、回数が少なくても読まれなくなります。読んで得になる話を中心にしてください。
書くことが思いつきません
季節の変わり目の体調の話、自宅でできるセルフケア、休みと営業時間のお知らせ。この3つを順番に回せば、ネタ切れにはなりません。最初から整った文章にしなくても大丈夫です。言いたいことを箇条書きにして、AIに整えてもらう方法もあります。
LINEのメッセージは無料で送れますか?
無料で送れる通数に上限があります。LINEヤフーの公式ページ(2026年10月30日に確認)では、いちばん下のコミュニケーションプランの無料メッセージが「200通」、次のライトプランが「5,000通」と書かれています。通数は「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」で数えるとあるので、友だちが50人で月1回なら50通です。1対1のやりとり(LINEチャットの送受信)や、あいさつメッセージ・応答メッセージは通数に数えないとも書かれています。金額は改定されることがあるので、公式の料金ページで確認してください。

📝 まとめ

  • 送るのは役に立つ話が中心で、来院のお誘いは最後のひとことで足りる
  • ネタは季節・セルフケア・お知らせの3つを回す。ざっくり書いてAIで整えれば15分ほどで済む
  • 無料で送れる通数は「送った回数 × 友だちの数」で決まる。先に計算してから頻度を決める

6つの質問で、いま優先することが分かります

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